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†秘め事意志事願い事†


「トシ!もう短冊書いたか!?」
「いや、俺はいいよ」
「何言ってんだ、せっかくなんだからお前も書け!!」
「…って、なんだよこの量!?普通こう云うのは、1人1枚だろ!!?」
「固いコト云うな。願うだけなら、いくらしようとタダだ!」
「ったく……」



†秘め事意志事願い事†




かなり強引に大量の短冊を近藤から押し付けられた土方は、渋々ながらもそれを前にし熟考し始めた。
まだ墨の付いてないまっさらな筆を、クルクル指先で弄ぶ。

剣で一旗上げられますように……気のいい此処の連中が元気でいられますように……ヤッた女が懐妊しませんように…………これはマズイか。

「…って、なにクソ真面目に悩んでんだ、俺ァι」
「土方さん、まだ書いてないんですかぃ?」
「おっと」

唸ってる土方の肩越しに、ヒョイと沖田が顔を覗かせる。その小さな手には、しっかと大事そうに1枚の短冊が握られていた。

「うっわ、なんですかぃ?その短冊の量。アンタは煩悩退散とか願ったらどうですかぃ?」
「うるせぇな、近藤さんに押し付けられただけだよ。お前はもう終わったのか?」
「えぇ、まぁ」

云われて初めて気付いたかのように、沖田はサッと短冊を後ろ手に隠す。
おーおー、一丁前に隠し事か。
土方は苦笑しつつも、それ以上は気にせず追求しなかった。

「こんなモンに願って叶うくらいなら苦労しやせんけどねぃ」
「おいおい、七夕の短冊は単なる神頼みじゃねぇぞ?」
「え?」

およそ子供らしからぬ物言いに、土方の方が頓狂な声を上げた。短冊をプラプラさせていた沖田が、キョトンと再び土方と視線を合わせる。

「自分の願いを空に掲げて、絶対叶えるぞ、って決意を新たに秘め直すんだよ。願い事なんざ、自分の手で掴み取るモンだ」

グッと拳に力を込め、強気に笑う土方に沖田も笑み返した。

「そっか」
「おう」
「じゃあ、頑張りやしょう、土方さん」
「ん?……おう?」

意味も分からず、とりあえず頷き返した土方だった。

「それじゃ、俺は飾りに行きやす。土方さんも来て下せぇ」
「なんで俺が」
「いいからいいから」

沖田に引っ張られるままに土方は笹の元へと連れて行かれる。少し離れた場所では、既に宴会が始まっていた。

「土方さん、抱っこー」
「なんでだよ」
「てっぺんに飾りたいんでさぁ。それのが余計に叶いそうじゃねぇですかぃ?」
「へぃへぃ」

到着するなりよく分からない理屈をせがむ沖田に、土方も呆れながらもご要望に応え抱き上げてやる。
望み通り笹の最先端に短冊を括り付けるコトの出来た沖田は、満足そうに微笑んだ。

「土方さんー!逆、逆。向き変えて下せぇ」
「なんだよ、まだ降りねぇのか?」
「はーやーくー」
「あぁ、うるせえ!!」

喚く沖田をお望み通りにクルッと反転させる――

と同時に土方はちゅっと口付けられた。

「…何してんだ、総悟」
「誓いのちゅーでさぁ」
「何言ってんだか」

ぎゅうと首に抱き付く沖田を抱え直し、土方はやれやれと嘆息した。


「ホントにトシと総悟は仲がいいなぁ!妬いちゃうぞ?」
「アホ、ただの子供の戯れじゃねぇか。深い意味なんざねぇよ」
「…………にゃろ」


―――今に見てろよ。













"土方さんの全てが手に入りますように"




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やっぱりこーゆーイベント事は昔話に限る♪
当日昼間に即興書き上げ(苦)

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