†夕凪ランチャーα†
俺は沖田総悟。
天下の真選組、1番隊長でさぁ。
趣味は黒魔術とブービートラップ。
特に最近入れ込んでるのは
――幽体離脱――
ってヤツですぜ。
†夕凪ランチャーα†
昼寝と見せ掛けて、実は俺の意識は人知れず宙を彷徨ってたりする。
すっかり自由意志でこなせるようになった今、なんと俺は更なるレベルアップを身に付けてしまった。
それ則ち、所謂ポルターガイスト現象。
相変わらず人には触れられないけど、静物になら影響を与えられるコツが分かっちゃった。
ヤッベ、俺って何やらせても天才的?
んで、こんな楽しい技術の使い道なんて、当然決まってる。
「……ッ!?」
背後にある棚。中で積み重なって、本来なら崩れる筈のない本の山を落としてみた。
あからさまにビクリと肩を跳ねさせる土方さん。わぉ、楽しい。
壁を擦ってみる。障子を揺すってみる。
そして、極めつけ。
土方さんの目の前で、灰皿の中の吸い殻をズラした。
「………!!」
土方さんは真っ青な顔で息を呑んだ。
可ー愛いィなぁー♪
なんだか口パクパク震わせて、体はガクガクしてきてる。
仕方ない、そろそろ勘弁してやるか。
と、思ったんだけど。
「副長ォー、こない…」
「山崎ィィィ!!!」
「Σはいィィ!!?ι」
正に今誰でもいいから居て欲しいだろうタイミングで、土方さんの部屋に現れた山崎。
土方さんは、助かったとでも言いたげだ。
「いいトコに来た!お前暫くここに居ろ、つか居てくれ!居ろっつってんだよコノヤロォォォ!!!」
「は!?ッ、はいィィ!!不肖山崎退、謹んで承ります!!」
密かに山崎も土方さんに想いを寄せてるコトは知ってる。
鬼気迫る勢いの土方さんに気圧され戸惑いつつも、その実嬉しいコトこの上ないだろう申し出に、山崎が浮かれ始めてるのが分かる。
山崎の返事に、明らかに土方さんもホッとしてるし。
………面白くない。
景気よく、派手に荒らしまくってやった。
「ギャアァアアァァ!!!」
心霊現象と呼ばれる現状を目の当たりにして固まってしまった山崎を放ったらかして、とうとう土方さんは部屋を飛び出した。
「総悟ッ!総悟ォォォ!!」
おや、お呼びでぃ。
「なんですかぃ?」
スルリと身体に戻った俺は、素知らぬ顔で土方さんとご対面。
俺を見た土方さんが、今日1番の安心した表情を見せてくれたコトに満足する。
「お前、どうせ寝てたんだろ。だったら俺の部屋で寝てろ」
「え~、なんでェ?」
「いいから、来いッ!」
言うが早いか、俺の腕掴んで先導する土方さん。
この悪戯は今に始まったコトじゃない。
部屋を変えても一緒に居る人間を変えても、起こる同じ現象。
でもただ1つの相違点を、いい加減土方さんも察したワケだ。
"俺と居る時は安全"
そりゃそうだ。俺が起きてれば、そんな悪戯するヤツなんざいないんだから。
とは言え、そこまでは気付いてないし、気付く筈もない。
うーん、思う壺。
「ここで寝ていいんですねぃ?」
「ああ、いい。居ればいい」
可愛いねぃ。
用なしとなった山崎は勿論追い出して、俺は土方さんの誘いからベストポジションを手に入れた。御満悦。
堂々と欠伸を漏らした俺は、じゃあホントに寝るかと態勢を整えた。
その時。
―――パシッ。
……………あれ?
突如弾けた本物のラップ音に、流石に俺も硬直した。
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続編でした(笑)
コメントが嬉しかったので愛知県子様に勝手に捧げます(<超迷惑!)
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