†SWEET白昼夢†
ここ数日、明らかに土方の様子がおかしかった。
†SWEET白昼夢†
なんか最近避けられてると、沖田は切実に感じ取っていた。
自分と会うと、不必要なまでにビクッとする。
何かやましいコトでもしてんのかぃと問えば、引き攣った笑みで誤魔化される。
それ、肯定してるようなモン。
極めつけは昨日だった。
相変わらず土方に避けられていた沖田が、近藤の部屋の前を通り掛かった時に聞こえた話し声。
ソッと気配を殺し中を覗けば、案の定。
2人仲良く楽しく談笑する、近藤と土方の姿。
それだけならまだいい。そんなの、日常茶飯事なのだから。
妬かないと云えば嘘になるが、今更気にしても切りはない。
ただ、問題は。
明らかに手編みなマフラーを、土方が近藤に巻いてやっていたと云うコト。
「やってくれるじゃねぇかぃ……」
昨日の明日――つまり、今日はバレンタイン。
恋人イベント目白押しのこの季節、沖田は全て満喫したいところだったが、なにせ仕事が仕事。
クリスマスだ正月だと、世間が浮かれる時こそ自分達は気が休まらない。
しかしその点バレンタインは、前述二大イベントほど浮き足立つ人数比率が高くない。
つまり恋人同士のイベントとして、自分達でも堪能するコトが多少なりとも許される。
なのに、寄りに拠ってそんな時期に浮気とは。
土方は自分との関係を、ちゃんと同意してた筈。
間違いなく、今の自分達は恋人同士。
責める権利は、十二分にある。
「覚悟してろよ…」
唇の端を引き攣りながらも引き上げ、沖田は開いた瞳孔を光らせた。
一方の土方は。
今までにない偉業を成し得た達成感に、脱力していた。
「終わった…」
「おぉ、流石だな、トシ!」
土方に巻かれたマフラーをまじまじと眺め、近藤が感嘆の言葉を上げる。
最終確認の為、近藤に試しに巻いてもらい、実際使っても端から見て問題ないかを確かめたかったのである。
コトの始まりは数週間前、土方が市中で認識不能な生き物を見付けてしまったコト。
いかついオッサンには、あからさまに不釣り合いな編み物道具一式を買い込んだ近藤の姿。
土方が呆気に取られていると近藤は、バレンタインにお妙さんに手編みのマフラーをプレゼントするのだ、などとのたまった。
その熱意溢れる演説をツッコミつつ聞き流していたが、そんな理解を示さない土方の態度に業を煮やした近藤が「じゃあトシもやれ!」と云う話になってしまった。
最初こそ本気で拒絶しまくった土方だが、近藤の勢いに流され結局2人揃って初級編み物教室紛いな状況に陥る羽目になっていた。
こんな弱味にしかならないような状態なんざ、沖田に知られるワケにはいかなかった。
いや、むしろ。
誰かに何かを贈るとなったら、土方にとってその対象は沖田以外他にいない。
だったら、せめて驚かせたい。
喜ぶかな~とか考えながら一目一目編んでいるコトに、ふと冷静になって気付きげんなりもした。
しかし、そんな針のムシロもこれまで。
年に1回くらいは素直になってやるのも構わないかと開き直った土方は、無造作に紙袋に突っ込んだそれをボンヤリと眺めていた。
イベント事に敏感な沖田が、こんな恋人の為の行事に便乗しないワケがない。
放っといてもあっちから出向くだろと、自室で沖田を待っていると予想通りに彼は現れた。
しかしそれとは反対に、全く予想していなかった沖田の表情に、土方は凍り付く。
散々責められ誤解が解けるも、有頂天になった沖田に更に土方が深く求められるのは、まだあと数時間後の話。
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元ネタは2/10の小ネタの流用(ぇ) この話の総ちゃんは静電気嫌いじゃありません(笑)
なんか久々にライトな文章書いたな 楽しかった♪
つか気持ち悪いですこの人達(笑)
どーにかしてこのバカップル´д`
http://z.peps.jp/nn743/&s_id=baragaki
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