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†スーパーカツオブラザーズ†


マリオ…もとい、桂…もとい、カツオは内心ニヤリとほくそ笑んだ。

天敵真選組の、ある種の弱味を得られたのだから。



†スーパーカツオブラザーズ†





"まさか鬼の副長と呼ばれる男が、マリオに心酔していたとはな"

握手を交わしサインを書く自分をキラキラした瞳で見つめる土方に、カツオ…て云うか桂は思わず溢れそうになる笑いを必死で堪える。
書き終えた色紙を渡せば、無邪気な笑顔でのお礼が返ってきた。
鬼はこんな顔もするらしい。

"これは上手くやれば、引き抜けるかもしれんぞ"

もしそれが成功したならば、真選組の脅威を半減させられる上に自軍の戦力は大幅アップだ。
一石二鳥どころじゃない。

「十四郎くん」
「は、はいッ?」

早速と桂は行動に出る。
ジッとカツオ(土方脳内ではマリオ)に見つめられドギマギしていた土方は、不意に名前を呼ばれ背筋を伸ばした。

「君こそ、俺が今まで探し求めていたピーチ姫に違いない」
「え…ッ」
「さぁ、俺と共に帰ろう」

眼差しだけは真剣なカツオに手を取られ――付け髭その他諸々の所為でどうにも滑稽さは否めないが――、土方の頬が少女のように朱に染まる。
それは恰かも憧れの君からの告白。
オロオロと返答に困る土方だが、突如隣に現れた沖田により、桂から引き離された。

「土方さん、騙されちゃいけねぇと言ってるでしょう! ソイツは紛い物以外の何者でもありやせんぜ」
「キノピオは黙っていろ」
「誰がキノピオでぃ!気持ち悪い長髪しやがって!!」
「総悟、お前キノピオだったのか…!?」
「帰ってきて副長ォォォ!!!」

桂に歯を剥く沖田が、土方の前に立ちはだかる。
いつの間にかカバディを止めていた山崎は、土方に縋りついた。

「コイツは俺らから土方ピーチを奪おうってんですぜ。マリオどころか…」
「人にAVタイトルみてぇな名前、付けねぇでくれるか」
「むしろコイツはクッパだってんですよ、桃土方」
「だから……って、なんだと!?」

ビシリと桂に指を突き付ける沖田の示す先を、土方は驚愕の表情で見遣る。
しかし、桂は動じない。射られるような視線を、平然と受け流した。
ちなみにその頃の万事屋一行は、それらの様子に憐れみの眼を向けながら茶を啜っている。

「何を言う、お前は既に拐われていたのだ。そこのキノピオと共に」
「だから、誰がキノピオでぃ!!!」
「本物のクッパはそこにいる!!」

声高々に主張する桂の示す先には、唐突に矛先を向けられ目を剥いた近藤がいた。
土方のみならず、沖田までが信じられないと言わんばかりに瞳孔を開かせている。

「なんでいきなり俺ぇぇぇ!!?」
「近藤さん、今までずっと俺を騙してたのか!?」
「まさか近藤さんがそんな…。俺、信じてたんですぜ」
「いやいやいや!オカシイだろ、それ!! なんで、いきなり総悟までそんなノリ!!?」
「長髪のクッパよりかは、ゴリラのクッパのが有り得ると思うじゃねぇですかぃ」
「ヒドイ!!!」

わっと泣き崩れる近藤を余所に、土方と沖田はすっかり不審顔。
段々収拾の付かなくなってきた事態にげんなりとし始めた山崎が、とりあえず宥めるように近藤の肩に手を乗せる。
好機と踏んだ桂はこの隙に、既に土方と沖田の手を引き歩き始めていた。

「改めて考えれば、キノピオも不遇の身。お前も一緒に助け出してやろう」
「俺も一緒なら、まぁよしとしといてやりやしょうかね」
「よくない!よくないですよ、隊長!待って!!」
「お前は着いて来るな、クリボー」
「せめてジュゲム辺りにして!!」
「それでいいのか、山崎…」
「俺、ソニックにも会いたいんですがねぃ(S○GA派)」
「任せろ」
「待って!ソ○ー派を置いて行かないで!!」

桂に引かれウキウキと連行される土方と、その隣で納得してるらしい沖田。その後を慌てて追う、近藤と山崎。
そして、更に後ろを歩くは青いトサカを生やしたエリザベス。
それを見付けた沖田が歓喜の声を上げ、また誰かのツッコミが木霊する。
少しずつ遠ざかって行く喧騒を傍聴していた銀時がポツリと一言。

「…OWEEは俺らが貰っても、いいかしら?」

しかし悲しきかな、答えてくれる人は誰もいなかった。



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最初はこれも限定配信のつもりだったんだけど 思った以上に馬鹿な出来に出来たので公開することにした(笑なんだそれ)
本誌見てすぐに浮かんだネタなのに書き上げるまでになんでこんなに時間掛かってしまったのやら--;




http://z.peps.jp/nn743/&s_id=baragaki

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