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†みるく茶ハニー†


「似合いますかぃ?土方さん」
「………何やってんの、お前」


思わず銜えていた煙草をポロリと落とした土方の前には。

艶やかな女物の着物を纏った沖田が立っていた。



†みるく茶ハニー†




薄いピンク地に赤や黄色の花模様は、沖田の童顔に妙にしっくりときていて。
後頭部のやや低めに括られてるリボンと合わせて、それらは誂えたように似合っていた。

正に無駄なまでに。

よく見れば、うっすら化粧まで施している。それが、ホントにそこらの娘にゃ負けないほどに可愛いのだから、洒落にならない。
唖然とする土方を余所に、沖田はクルッと一回りして見せる。袖がヒラリと、優雅に舞った。


「これから土方さんとデートでさぁv」
「いつ決まった!?しかも、その格好で!!?」

さらりと放たれた沖田の言葉に、土方は反射的に怒鳴り返す。
言わずもがな土方は隊服で、勿論今は勤務中で。
ましてや、現状の沖田を連れて歩くなんざ、冗談にもならない。
なのに、そんな土方を意にも介さず、沖田は土方に詰め寄った。

「俺と云う恋人が出来た以上、アンタのその"来る女拒まずな据え膳精神"は、改善してもらいまさぁ。その為にも、諸悪の根源である女どもを、根絶やしにする作戦ですぜ」
「はぁ!?」

唐突な問題発言に頓狂な声を上げるも、瞳孔の開いた沖田にビシリと指まで突き付けられたら、どうにも土方は反論が続かない。
その間にも、沖田は淡々と先を続けた。

「アンタにゃこれから、片っ端から俺を恋人だと、触れ回ってもらいまさぁ。男が恋人じゃ世間体気にすっかと思った俺からの、心優しい配慮なんですぜ。有り難く思いなせぇ」
「いや、あの総悟…ι」
「不満なら、俺はいつでも男に戻りまさぁ。それでも俺の言うコトが聞けねぇってなら……」

沖田の顔に黒い影が浮かぶ。頭には悪魔の如き触角、背後には蝙蝠の羽根と尻尾が見えた。
それを認識した土方が、息を呑む。

「一晩中俺の啣えて勿論アンタのも可愛がってバイブ突っ込んだままイカさず寝かさず翌朝に根元縛った状態で普通に仕事してもらいますぜ♪」

ワンブレスで提示された冗談抜きな発言に、血の気の失せた土方は最早黙って従う他為す術はなかった。





そして実際、市中に繰り出してほんの数分後。
土方(と女装沖田)の周りには、猫の子一匹近付けないほどの人だかりが出来ていた。

それ則ち、土方に想いを寄せる女の集まり。


「土方さん!なにその女!?」
「ちょっと、何なのよアンタ!トシさんから離れなさいよ!!」
「十四郎様ァ~!!」

延々と喚き散らされる甲高い声。
その中心で土方は、当事者の分際でげんなりと顔を引き攣らせている。そしてその隣に立つ沖田は、既に怒りを通り越して完全に呆れていた。

"一体今まで、どんな生き方してきたんだ、この男わ…"

そんなコトを考えつつも、沖田は気持ちを切り替え、睨みの効いた視線で土方を攻め立てる。

早く言えよ、と言う無言の圧力。

女特有の非難や疑惑のヒステリーよりも、真横の沖田から発される苛々とした空気のが、よほど土方には息苦しい。同時に、屯所を出る際の脅迫勧告が頭によぎり、土方は身震いした。

しかし数瞬の逡巡後。
遂に、観念したように土方は顔を上げた。微かに頬を赤らめ、言いにくそうに、何度か口籠もる。
そして周囲を一瞥し、照れ臭そうに…けれど、ハッキリと口にした。気まずそうに、頬を軽く掻いて。

「まぁ、その…なんだ。俺も、やっと1人だけに決めたってコトで……」
「土方さん…!」

それを聞いた瞬間、普通に嬉しくて堪らない沖田は全開笑顔で土方に抱き付いた。
だが、前髪で表情を隠し俯き肩を震わせる女達を前に、土方はどうにも気が気じゃない。

「………土方さん」
「!ι」

誰ともなく名を呼ばれ、ギクリと土方の体が強張る。
全員が揃って顔を上げ、土方を睨み付けた。が、その表情はすぐにニッコリと艶美なモノへと豹変する。
何事かと、土方が怪訝に思う間もなく―――

「それじゃ、私が土方さんの2号ーv」
「ちょっと!なに抜け駆けしてんのよ、アンタ!!」
「じゃあ、私は手堅く3号でv」
「ふざけんじゃないわよ、このアマ!私が……」

「これからも遊んでェ、トシさーんvv」

一斉に黄色い喚声を上げる彼女達を前に、土方は勿論、喜び有頂天で気付いていなかった沖田までもが、唖然と硬直していた。





その夜。

「女って怖ぇ…女って怖ぇ……」
「ちょっと、総悟!! 俺悪くねぇじゃん!言われた通り、やったじゃん!! ッ、しまって、それェェェ!!!ι」

ブツブツ呟き続け放心しながらもしっかり"エモノ"を握り締めた沖田に縛られた土方の、悲痛の叫びが木霊していたとかいないとか。




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以前ネタ出しした3ページ漫画をリメイク そうたかが3ページなのに字にするとこんな長さに………あぅ´д`;
小説を漫画にするのは簡単なんだけど漫画を小説にするのは苦手なひあまさんです でもこれからも変換出来そうなのがあったらトライしたいと思いますはい‐‐

しかしうちの沖土はホントに土沖ぽいね(苦笑) 土沖苦手なクセに(笑)




http://r.peps.jp/silver/&s_id=baragaki

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